むさこそブログ

武蔵野市で子どもを育てる共働き夫婦のお話

緊急帝王切開の7日間入院生活や痛みなど

妻です。

産後すぐは二度と出産なんて無理や!と思っていました。帝王切開で2人産んだ母親に言わせれば、「痛みは忘れるから2人目を産めるんやで」とのこと。

ほんまかいな?と思っていましたが、既に痛みの記憶が徐々に薄れてきました。不思議なものですね。

 

planner pages with pencil

緊急帝王切開の入院って?

私がお世話になった産院では、自然分娩は5日、帝王切開は7日の入院となります。入院初日にもらった入院計画書を見ながら、入院生活を痛みの記憶と共に振り返ってみたいと思います。

 

緊急帝王切開についてはこちら。

musashino-family.hatenadiary.jp

 

  • 出産0日目

午前中に娘・誕生!ストレッチャーでリカバリールームのベッドに運ばれ、そこから翌日昼まで絶対安静です。麻酔が切れた後は傷口・後陣痛がキツかった。後陣痛はベッドの柵を握って耐えるのみ。麻酔が切れてからが辛いので、産後案外平気そうだなと思われても、麻酔が切れるころまでは周りの人に立ち会ってもらうことをお勧めします。夫は産後のばたばたが落ち着いた後いったん帰宅してもらったのですが、そのあと麻酔が切れ、一人痛みに耐えている時間がとても辛かったです。「痛いよ!」とメールしても返事がない!と思ったら昼寝していたようで、「こっちは痛みに耐えているのにいいご身分だな!」とその時の私は怒り心頭。立ち会われる方もお疲れかとは思いますが、どうぞお気を付けください(笑)。

ロキソニンが効いている間は天国でしたが、ハイになっているためか、体中チューブの不快感からか全く寝付くことができず、友人や会社にメールをしたりして時間をつぶしていました。

食事:絶飲絶食。頑張ったのに辛い。

清潔:なし。

育児: 帝王切開のため保育器に入っていた(3450グラムでも!)ようですが、助産師さんがベッドまで娘を連れてきてくれました。腕枕をさせてもらえました。幸せ。

当時のメモ:『母になう!』『はらへった』

 

  • 出産1日目

まだリカバリールームです。採血は手の甲から抜かれ、地味に痛い。昼頃に尿の管を抜き、トイレまで歩行練習(5mくらい?)。まだまだ痛い傷口。一見お腹の表面だけを切っているように錯覚しますが、子宮も切っているので当然痛いですよね。15時頃に車いすでようやく部屋移動し、抗生剤を点滴。面会時間は15時からだったのでちょうど夫が来てくれました。痛みと不快感でここまでほぼ眠っていません。しかも絶対安静で腰をやってしまい、余計な痛みが追加。お腹も腰も痛く、ベッドでの寝起きが非常に困難。この方のブログを参考にリクライニングを駆使して寝起きしていました。

ameblo.jp

 

食事:朝は抜いて、29時間ぶりの食事。おかゆやかぼちゃの煮つけなど胃に優しいものを出してくれました。美味しかったけどリカバリーじゃなくて部屋で食べたかった。

清潔:助産師さんによるホットタオルでの清拭。ベッドの上で柵を握って、なんとか横向きになる。めちゃくちゃ痛いけど、これも離床の一環です。

育児:部屋移動後は、コットで娘を連れてきていました。お世話はまだしません。面会時間の終わりの21時に、夫に娘をナースルームに預けてもらい、寝ました。

当時のメモ:『思いがけない絶食を強いられ辛い』『はよ起きたい。もう20時間くらい寝たきり。』『24時間ぶりに立ち上がった。めっちゃ痛いやん。』

 

☆ ここからの大体の基本スケジュール

7:30 夜も部屋でお世話した場合、授乳を済ませてナースステーションに娘を預ける。

8:30 朝食

9:30 院長回診

10:30 血圧測定・問診など

10:30~12:00 健診や沐浴を終えた娘を部屋に連れてくる。

12:00 昼食

15:00~ 面談時間。基本的に夫にはフルでいてもらい、ほぼ毎日友人や家族が会いに来てくれました。

18:00 夕食

19:00 血圧測定・問診など

21:00 面談時間終了・消灯。娘をナースステーションに預けるor夜のお世話。

 

  • 出産2日目

子宮収縮剤内服開始、抗生剤点滴。子宮収縮剤という予定にビビっていましたが、はじめほどの痛みはなく、生理痛程度。点滴の針を抜き、ようやく腕が身軽に!傷口の痛みについては、動くのが辛いだけで、寝ている、座っている間は痛くないんですね。不思議です。一方、翌日の沐浴実習が心配になるくらいの腰痛。尻まで痛いです。院長に腰の痛みを訴えたところ、インドメタシンが入っていないロキソプロフェン湿布を処方してもらえました。

授乳を始めるととにかく汗をかくし、のどが渇きます。産院内の自販機の500mlペットボトルを買うのがバカバカしく、夫に2リットルのドリンクを4本くらい持ち込んでもらい、1日1本飲んでいました。

食事:通常食開始★

清潔:ホットタオルでの清拭(セルフ)。めちゃ気持ちよかった。医療用メディキュットみたいなものを産前から履かされており、すでに汗べとべとでしたが、あまりの着圧に腹筋無しに着脱できず、足は夫に拭いてもらいました。

育児:授乳室で栄養士さんによる栄養指導・調乳指導。この時点でもまだ母乳でないだろうと思っていた私、一生懸命聞く。その後娘を連れてきてもらい、初授乳!めっちゃ母乳でるやん。抱き方、乳首をふくめるタイミングや角度、げっぷの仕方などなどを助産師さんに指導してもらいました。難しかった…。ですがすぐにOKをもらえて、授乳室に来なくてよくなりました。その後そのままコットで部屋へ連れていき、お世話が始まります。この日の夜はまだナースルームに預かってもらいました。

当時のメモ:『今朝大分人間らしい暮らしができそうなくらいに回復してた。人体ってすごい。』『腰痛ひどい。ヘルニアか。』『腰が痛くて抱っこできない。』

 

  • 出産3日目

抗生剤内服開始。すでに傷口の痛みは歩く分には問題ありません。割とスタスタ歩けていたように思います。

食事:通常食

清潔:念願のシャワー浴!シャワーのくせに一時間くらい入っていました。初日はシャワーの時間帯を午前中と決められており、入る前・出た後に担当の助産師さんに連絡を入れます。シャワー室で倒れていないか確認するためですね。傷口はテープで防水してあるので、沁みる痛みはありません。

育児:沐浴の練習!娘の重さは大したことないけれど、腰の痛みがMAX。助産師さんに腰をさすってもらいながらやりきりました。汗だらだら、腰がくがく、おまけに母乳が溢れてパジャマびしょびしょでも最後までやらされるあたり、この産院スパルタだな、と思いました(笑)。あと、母乳パッドの必要性を痛感しました。

この日から娘をナースステーションに基本的には預けず(シャワーの時間以外)、一日中お世話をすることにしました。助産師さんに、入院中に2日は夜一緒に過ごした方がいいと言われていたためです。夜のお世話もそれ自体は大してしんどくはないのですが、腰が痛くてコットにかがむのがつらく、なおかつ相変わらずベッドからの寝起きはまだ痛みを伴います。リクライニングが面倒で、背もたれを倒さずそのまま眠っていたこともありました。段々気持ちがリラックスしてきて、疲れが出てくるころ。

当時のメモ:『頭痛い。帝王切開は母体の回復に時間がかかるということだけど、地味なトラブルが多いな。』『今日から骨盤ベルトしめる。』

 

  • 出産4日目

腰痛に加え、便秘のため食後の腹痛が辛い。どうもお腹を開けたため腸の動きが停滞しているようです。入院中に2回はお通じが来た方がいいそうですが…。あと、麻酔が上がってきたと思われるのどの痛み(尋常じゃないくらい赤く腫れていた。)、足のだるさも辛い。傷口の痛みはマシになってきているのに!と悔しかったです。

食事:通常食。美味しい。

清潔:シャワー浴。娘さえ預ければ、今日から自由な時間に入浴できます。日中ナースステーションに預けるのが面倒だったことと、面会時間までには綺麗にしておきたく、朝の回診後、娘が帰ってくるまでの間に浴びてました。

育児:完母体制になりました。初産でこれだけ出たらすごい!と、助産師さん間の申し送りの中でも、「〇〇さん、××ml出ているので完母切り替えです。」「すごーい。」という会話がマジでされていました。腕の筋肉痛、乳頭の痛みも出始める。夫に早速ピュアレーンを買ってきてもらうも、あまりの刺激に涙ぐむ。血もちょっと出る。なんでこんなに痛いんでしょうね。ちなみに授乳したら保湿を繰り返してるうちに、痛みは2週間くらいで無くなりました。

当時のメモ:『ボロボロの体での母子同室マジハードコア。』

 

  • 出産5日目

退院診察とは名ばかりの激痛後処置。「テープをはがすのが一番痛いから」と言われたのでその痛みに耐えていたのに、傷口をギュッギュやられるわ、抜糸は痛いわで、お腹を切られても泣かなかったのに後処置で号泣。そのストレスかで採血が全くとれず、3回刺しなおし。もうよく分からなくなり、たかだか採血でも涙が出てくる始末。ヨロヨロでしたが、今日はお祝いエステ、お祝いディナー!退院までもうひとふんばりです。小児科の先生から産後のアドバイスや、予防接種について説明をしていただきました。

食事:通常食+夜はお祝いディナー★ちなみに下剤をもらい、食後の腹痛からは解放されました。

清潔:シャワー浴

育児:乳頭の痛みがピークに。「授乳 乳頭 痛み」で何度検索したことか。母乳がよく出ることをいいことに、一回の授乳では片乳からだけ飲ませて寝かせ、片乳は休ませるというローテーションで何とか乗り切る。一回の授乳で少しずつでも両乳からあげるのが好ましいんですけどね。

朝の後処置が尾を引いてか、夜に熱っぽく、関節も痛く、体調不良に。娘をナースステーションに連れていくこともままならず、夫に帰り際に連れて行ってもらいました。程なくして助産師さんに診てもらったところ、血圧が高くなっていました(入院中ほぼずっと高かったのですが、ひときわ高かった)。正直後処置の痛みで心身共に参っていたので、退院前ゆっくり眠りたいところでしたが、スパルタ産院はそれを許さず、血圧を下げる薬を飲んで、基本的に預かるけど授乳のときは連れてくるから!と、横になっている胸に娘を寝かせて授乳していました。これはなかなか辛かった…。

当時のメモ:『後処置めっちゃ痛かったから。何あれ。』

 

  • 出産6日目

娘をベビードレスに着替えさせ、自分も久々に化粧をし、服を着て記念撮影!

お会計をして退院です。このころはもう痛みはほぼ感じません。

 

一週間もいると何だか産院を離れるのが寂しい気持ちもありましたが、 久々に家(実家ですが)に帰れる嬉しさと、これからずっと娘と一緒にいられるという嬉しさと緊張感でいっぱいでした。早くお世話をしたかったので。

スパルタ産院でしたが、初産の私にはかえってそれが良かった!基本的にお世話は一人でできるようになっていますし、退院後痛みは回復に向かっていくので体は楽になっていく一方だし、正直入院中が一番コンディション不良での育児で大変だったと思います。入院中はこの痛みいつまで続くんだろう…と絶望しますが、一週間も経てば何のそので、それなりに普通に生活ができるようになっています。一ケ月検診まで無理は禁物ですが!退院した翌日に夫は仕事で東京に帰ってしまいましたが、それからは基本的に一人でお世話もできていました。寝不足もありましたが、親が家にいる間に寝させてもらえたので、何とかやれました。二人目以降だと家に帰ると地獄でしょうから、入院中くらいはゆっくりさせてもらえるのかもしれないですけどね。

帝王切開だと入院期間が長いので、分からないことを質問する時間がたっぷりあったのも良かったです。赤ちゃんのこと、自分の身体のこと、育児のこと、気後れせず何でも聞くのがいいのかなと思います。

 

それでは。