むさこそブログ

武蔵野市で子どもを育てる共働き夫婦のお話

緊急帝王切開で無事出産しました

妻です。

夫がすでに報告していますが、予定日通り5月1日に無事女の子を出産しました。

 

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夫の記事はこち

 

musashino-family.hatenadiary.jp

 

結果として緊急帝王切開ということになり和痛分娩はかないませんでしたが、私にとっても娘にとってもベストな分娩方法だったと感じています。

 

予定日の朝

予定日が近づけど前駆陣痛を全く感じなかったわたし。赤ちゃんがさがってこられるように、毎日ウォーキングや乳頭マッサージなどを欠かしませんでした。ようやく予定日前日の夜中に初めて前駆陣痛を感じ、なんとなくお産が近い感じがしていました。

夫にそのむね伝えたところ、はやめに実家の方に来てくれましたが、その日は何事もなく終了。

そして予定日の朝、尿もれ?の割に量が多いなぁという感じの湿り気を感じ、なんとなく破水の予感。とりあえず朝食を済ませて再びお手洗いに行くと、量が増えてるし自分で止められなく破水の予感が強まります。その上おしるしもあり、病院へ連絡すると、おしるしだけなら大丈夫だけど破水かもしれないので入院準備をもって来院してくださいとのことでした。

 

診察結果

受診すると、破水してるけど子宮口は全然開いてないし赤ちゃんもまだまだ高い位置にいるねぇ、とのこと。軽くショックを覚えつつ一時帰宅かと思いきや、もともと和痛分娩のための前日入院の日だったため、そのまま入院となりました。ただし、破水しているのでラミナリアなどの子宮口開大処置ができないため、早めに陣痛促進剤を投与して和痛分娩に向けて準備しましょうということになりました。

 

緊急帝王切開になるまで

LDRに通され分娩衣に着替え、赤ちゃんの胎動をチェックします。NSTみたいなやつですね。

ここでどうも赤ちゃんが起きないですね、ということで体勢をコロコロ変えたり、助産師さんがマッサージ機みたいなのでお腹を刺激したりしても、お腹の張りはあるもののなかなか胎動がしっかり確認できません。これまで万事順調できていたので、初めはよく寝ているのかな?と思っていましたが、あまりにも動きがないことと、まわりで助産師さんたちがバタバタし始めたことから徐々に不安が募りました。先生から、胎動が弱いので赤ちゃんがしんどくなってるかも、陣痛促進剤の投与はやめましょう、と言われました。このあたりからチラチラと帝王切開という言葉が頭をよぎりました。

しばらくすると先生から、お腹の張りのあとに心拍が弱くなる兆候が出て来ました、このままだと赤ちゃんがしんどいので、手術させてください、と言われました。

母が私を出産したときと同じようなパターンでした(児頭骨盤不均衡のうえ高位破水による緊急帝王切開)し、赤ちゃんが危ないと言われると覚悟するしかないんですよね。

あれよあれよというまに点滴の注射がされ、尿道に管を通したり、大量出血防止のための医療用着圧ソックスを履かされたり色々な処置をされ、夫に見送られて手術室へ。

覚悟はしましたがやっぱり怖い。手術なんて初めての経験でしたし、身体中が震えていました。心の準備が出来ていなかったんですね。

肩に麻酔を効かせやすくする注射をし、点滴をし、腰から麻酔を入れました。針を刺したとき、左下肢が鈍く痛み刺し直し。太りすぎたのか?なかなかうまく入らない。脳内は半分パニックを起こしていたと思います。

ようやく麻酔が入りました。麻酔が効いてるかどうかって自己申告なんですね。これ冷たいですか?と聞かれて、冷たいような、冷たくないような、よく分からないよ!という感じの中、多分お腹を切られていたんだと思います。

痛みはゼロじゃなかったです。ちょいちょい注射を刺すような痛みが続きましたが、赤ちゃんすぐ出てくるよ!という声に励まされて、ベッドの縁を握って耐えました。

陣痛が来ていなかったため赤ちゃんが高い位置にいたので、お腹をぐっと押されました。

頭出て来たよ!もう肩が出るよ!はい!と言われると、元気な産声が聞こえてきました。

とにかく無事に産まれてきてくれたことに感激し、涙が出そうでしたが、何故かぐっとこらえてしまいました。笑

バースプランに書いたカンガルーケアはできませんでしたが、赤ちゃんを近くまで連れてきてくれて、頬と頬をくっつけてくれて、本当に感激しました。

その後赤ちゃんは夫のところへ行きへその緒をカットしてもらっていました。私はお腹を閉じてもらいましたが、これまた地味に痛かった。開くときより痛かったかも。痛いです!といえばよかったのかもしれないですが、何だかもうこういう時って何も言えないんですね。

 

術後

ストレッチャーでリカバリールームに運ばれ、点滴やら、血栓防止のために足を左右交互に圧迫するポンプみたいなのを巻きつけられました。そのあと子宮収縮剤や抗生剤などを続々と投与されるわけですが、ここからが本当の地獄でした。

下半身の麻酔が切れたあと子宮収縮剤で襲ってくる強烈な後陣痛、ポンプの圧迫感、尿道の違和感、傷口の痛み。この状態で24時間絶対安静のため背部痛と腰痛がひどい。しかも術前から絶飲絶食のため体力も底をついているものの(朝食食べてきて本当に良かった)、痛みと興奮と体の不自由さ、3時間に一度の体調チェックに全く眠れぬまま朝を迎えました。

後陣痛について引き続き腰からの麻酔を投与してくれる病院もあるそうですが、私はロキソニン錠のみでした。しかもその状態でなるべく動いた方がいいからと寝返りも指示されており、閉所恐怖症を再発しそうな苦しさでした。

帝王切開は術中も、術後のリカバリーの時間も立会が許されていないので、本当に孤独な戦いでした。

 

翌日から

帝王切開は早期離床が鍵ということで、翌朝11時には尿の管をとって、トイレまで歩くことが指示されました。ロキソニンの服用時間と噛み合わず、鎮痛剤が切れかけの時間のミッションでしたが、何とかなんとかやり遂げました。めちゃくちゃ傷口が痛かったですけどね。

そのあと20時間ぶりの食事をとりました。

リカバリールームで過ごす時間はとにかく長く、辛さと暇さで苦痛でした。

病室まで車椅子で移動し(車椅子の乗り降りも、歩くのも、ベッドや椅子に腰掛けるのも苦痛)、ようやく一息。その頃には夫に付き添ってもらい、精神的に落ち着きを取り戻してきました。

 

出産を終えて

とにかく辛かった。けど、無事に産まれてくれて本当に本当に良かった。今回胎児機能不全ということで帝王切開となりましたが、お腹を開けてみると、私の骨盤のサイズに赤ちゃんの頭のサイズが合っていなかったことが判明。いわゆる児頭骨盤不均衡ですね。あのまま経膣分娩を頑張っても超難産になったと思われます。帝王切開は痛いですが、和痛分娩希望の気持ちを汲み取っていただきつつ、早期に帝王切開への切り替えを判断してくださった先生にとても感謝しています。

分娩に遺伝が関係あるのか不明ですが、なんとなく帝王切開になる可能性が0ではない気はしていたものの、かたくなにそれを信じず何も調べていなかったことだけ少し後悔しています。

恐怖を抱きすぎない程度に少しでもしらべていれば、もう少し心にゆとりをもったお産になったのかな、と思います。帝王切開になる可能性は誰にでもあります。調べておいて損はないと思います。

 

先日無事に退院し、夫も東京に戻ってしまいましたが、実家で慣れない育児に奮闘中です。

疲れたり、イライラしてしまうこともありますが、そんな中でも日々こんな素晴らしい体験をさせてもらえたことに感謝感激しています。

出産って素晴らしいです。

 

それでは。